アブストラクト(46巻10号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 術前左室造影施行不能例に対する冠状動脈バイパス手術の検討
Subtitle :
Authors : 坂本貴彦, 遠藤真弘, 西田博, 冨澤康子, 木原信一郎, 小柳仁
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 10
Page : 966-970
Year/Month : 1998 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 術前左室造影(LVG)施行不能例に対する冠状動脈バイパス手術(CABG)に関して検討を加えた. 1996年3月までに施行した単独CABG 2,045例中, 術前LVGの施行が不可能であった52例を対象とした. 男性39例, 女性13例で, 手術時年齢は37~84歳(平均64.0歳)であった. LVG施行不能の理由としては心肺蘇生中4例, ショック状態14例, NYHA 4度の心不全11例, CCS 4度の狭心痛15例, 冠状動脈造影(CAG)後胸痛発作3例等であり, LVG施行が危険と判断されたものがほとんどであった. 術前診断は急性心筋梗塞28例, 梗塞後狭心症13例, 不安定狭心症9例, 労作性狭心症2例であった. 術前因子として再手術例6例, 大動脈バルーンパンピング(IABP)挿入46例(術前より使用37例, scheduled IABP 9例), 慢性腎不全15例(血液透析4例), 心室頻拍(VT)/心室細動(Vf)の不整脈を12例に認めた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : CABG, 左室造影, Ischemic Cardiomyopathy, 危険因子, 虚血の程度
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