アブストラクト(46巻10号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 透析患者の冠状動脈バイパス術の成績
Subtitle :
Authors : 澤田吉英, 森本大成, 松山南律, 衣笠誠二, 長谷川滋人, 近藤敬一郎, 岸田尚夫*, 佐々木進次郎
Authors(kana) :
Organization : 大阪医科大学胸部外科, *大阪医科大学ICU
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 10
Page : 983-986
Year/Month : 1998 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 透析患者全体の死亡原因の30%が心臓死である. 慢性透析患者は全身の動脈硬化が急速に進行するため虚血性心疾患の合併頻度は増加し, 透析患者に対する冠状動脈バイパス術(CABG)の頻度も増加している. 透析患者は種々の問題点を有し, そのため手術成績や予後が左右される. 過去10年間に当施設で施行した透析患者に対する冠状動脈バイパス術16例を対象として, 手術成績と遠隔予後を検討した. 男性10例, 女性6例で年齢は62.4±10.3歳であった. 冠状動脈病変は左主幹部+3枝病変2例, 左主幹部+2枝病変1例, 3枝病変9例, 2枝病変3例, 1枝病変1例で, 1例に左室瘤を認めた. 不安定狭心症5例を含むが, 全例待機手術であった. バイパス枝数は3.4±1.6枝で12例に内胸動脈を使用した. 他のグラフトはすべて大伏在静脈を用いた. 2例に人工心肺を用いずに心拍動下手術を行った.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠状動脈バイパス術, 慢性腎不全, 血液透析
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