アブストラクト(46巻10号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 動脈管憩室動脈瘤と冠状動脈狭窄症の一期手術例
Subtitle :
Authors : 木戸正訓, 川口英樹, 二宮英樹, 大迫茂登彦, 大谷肇, 今村洋二
Authors(kana) :
Organization : 関西医科大学胸部外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 10
Page : 1024-1027
Year/Month : 1998 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 成人型動脈管憩室動脈瘤はまれな疾患である. われわれは内頸動脈閉塞症の手術歴を有して左椎骨動脈が弓部大動脈から直接分岐する症例で, 動脈管憩室動脈瘤と併発する冠状動脈狭窄に対する一期手術を経験したが, 大動脈遮断, 脳, 心筋保護に特別の工夫を施した. 上行大動脈送血, 右房脱血の体外循環, 心停止下に冠状動脈バイパス(#4PD:大伏在静脈, #7:左内胸動脈)を施行し, いったん心拍再開を得た. その後, 左大腿動脈送血, 右房脱血の部分体外循環下に, 大動脈中枢側は大動脈弓部から起始する左椎骨動脈と左鎖骨下動脈との間で遮断し, 末梢側はバルーンで閉塞した. 更に50~75 mmHgの灌流圧で左腋窩動脈送血を追加して, 既に左冠状動脈に吻合してある左内胸動脈の循環も維持した状態で動脈管憩室動脈瘤を切除, パッチ閉鎖し, 良好な結果を得た.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 動脈管憩室動脈瘤, 冠状動脈狭窄, 一期手術, 心筋保護, 脳保護
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