アブストラクト（46巻11号：The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery）
| Title ： | 細胞診偽陽性を示し肺癌との鑑別が問題となった肺梗塞手術例の検討 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 谷村繁雄, 友安浩, 伴場次郎, 正木幹雄, 松下央* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 虎の門病院呼吸器外科, *虎の門病院病理学科 |
| Journal ： | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
| Volume ： | 46 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1137-1140 |
| Year/Month ： | 1998 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 肺癌と鑑別すべき良性疾患の中で肺梗塞症は比較的まれであるが, 血痰や喀痰細胞診での異常を示すため, 鑑別診断上重要である. 細胞診偽陽性を示した3手術例を経験したので, 文献的考察を加え報告する. 第1例目は39歳, 男性で胸痛・血痰を主訴に近医を受診, 喀痰細胞診でclass 4（腺癌）及び胸部異常陰影を指摘された. 第2例目は63歳, 男性で, やはり咳・血痰を主訴に近医を受診し, 喀痰細胞診class 5（腺癌）及び胸部異常陰影を指摘された. 第3例目は72歳, 男性で胸部異常陰影を指摘され, その部の気管支鏡下擦過細胞診でclass 4（腺癌）であった. 3例とも陰影は典型的な腺癌像とは異なるが, 細胞診が陽性であったため手術を施行, 部分切除により肺梗塞と診断された. 細胞診陽性が一過性の場合肺梗塞を念頭に置く必要がある. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺梗塞, 肺血栓・塞栓症, 肺癌, 異型細胞 |
