アブストラクト(46巻11号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 来院時心肺停止であった左主幹部の急性心筋梗塞に対し経皮的人工心肺(PCPS)にて蘇生後緊急冠状動脈バイパス術にて救命し得た1手術症例
Subtitle :
Authors : 小山忠明, 望月高明, 三井法真, 丸井晃
Authors(kana) :
Organization : あかね会土谷総合病院心臓血管外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 11
Page : 1141-1146
Year/Month : 1998 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 来院前より心肺停止であった急性心筋梗塞症例を経皮的人工心肺(PCPS)と冠状動脈バイパス術(CABG)にて救命し得たので報告した. 症例は37歳, 女性. 突然の前胸部痛にて救急車で近医へ搬送された. ショック状態で心電図にて急性心筋梗塞が疑われた. 心室細動となり電気的除細動でも心拍動は戻らず, 心マッサージ下に当院へ転送され, 直ちにPCPSを導入した. 冠状動脈造影で左冠状動脈主幹部に99%狭窄を認めた. PTCAにて狭窄は改善したが左前下行枝に解離を合併した. 確認造影の最中に血栓形成を生じ再度PTCAを行ったが, 血行動態は改善せず緊急CABGを行った. 術後CPKmaxは18,958IU/Lまで上昇した. MRSA肺炎を併発したが改善し, 17日目に人工呼吸器から離脱した. 術後74日目, 独歩にて退院した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 心肺停止, 若年者心筋梗塞, PCPS, 左主幹部血栓閉塞, 緊急CABG
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