アブストラクト(46巻12号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 経皮経静脈的僧帽弁交連切開術(PTMC)後再狭窄により弁置換を要した2例
Subtitle :
Authors : 古賀正哲, 曽原寛*, 豊平均**, 下川新二**, 森山由紀則**, 平明**
Authors(kana) :
Organization : 新杏病院心臓血管外科, *新杏病院循環器科, **鹿児島大学医学部第2外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 12
Page : 1345-1348
Year/Month : 1998 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 経皮経静脈的僧帽弁交連切開術(PTMC)は適応の症例を選んで普及しつつある. しかし本法は僧帽弁狭窄症の治療として万全ではない. 最近, PTMC後に再狭窄と僧帽弁閉鎖不全を来した2症例を経験した. 手術所見でPTMCによる組織破壊の影響と思われる僧帽弁交連部の潰瘍形成を認めた. PTMCの長期予後はいまだ報告も少なく, 治療法選択に当たっての規準も明確でない. これらの点をふまえて考察を加えた. 1984年のInoueら1)の報告以来, 僧帽弁狭窄症(MS)に対する治療として経皮経静脈的僧帽弁交連切開術(PTMC)は広く行われ, 比較的短期の経過では臨床的に満足のいく効果をあげつつある. しかしほぼ十年が経過した現在でもその長期予後に関する報告は少なく, 治療法選択の規準も明確ではない. 今回PTMC 8年後に僧帽弁の再狭窄と閉鎖不全(MR)を来した2症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : PTMC, 経皮経静脈的僧帽弁交連切開術, 僧帽弁狭窄症, 再手術
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