アブストラクト(4巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 食道癌手術に對する心電圖檢査の重要性 |
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Subtitle : | |
Authors : | 宮坂裕, 桂重次 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東北大學醫學部桂外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 4 |
Number : | 8 |
Page : | 725-741 |
Year/Month : | 1956 / 6 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [緒言] 近時目覺ましい躍進をとげた胸部外科手術は開胸に依る胸腔内壓の變動, 肺, 縱隔洞への侵襲等に依り身體他の部の手術に比し直接循環系に著しい影響を及ぼす事から, 心電圖學の發達と相俟つて手術と心電圃の關係は急に注目される問題となって來た. 殊に食道癌手術の場合その浸潤が肺門部及び大動脈弓にまで及ぶ事があり, 又迷走神經, 心臓, 大血管を有する縱隔全汎に亘る手術侵襲の爲直接乃至反射性の循環璋碍の惹起される事は想像に難くない. 實際Sweet53)の報告によるも死亡例中の死因にcardlovascular insufficienceに依るもの最も多く, 食道癌手術の經驗を有する者は該手術と心機能の關係の如何に重大なるかを感ずるであろう. しかるに最も影響の大きいと思われる手術中の心電圖觀察に就いてはその報告は少く, 本邦に於いては石橋1)の報告があるに過ぎない. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |