アブストラクト(4巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 結核切除肺の病理學的並びに細菌學的研究 -組織學的にみた化學療法の效果と病巣の組織學的細菌學的相互關係を中心として-
Subtitle :
Authors : 菊池一郎, 畠山辰夫
Authors(kana) :
Organization : 國立宮城療養所
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 4
Number : 8
Page : 759-771
Year/Month : 1956 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒論] ストレプトマイシン(以下SMと略)をはじめとする化學療法劑の効果についての病理學的檢索に關しては, 剖檢例ではBaggenstoss1), Wright2), Flory3), Auerbach4), その他5~14)の報告をみるが, 最近における肺切除術の普及にともない, Auerbach15), Denst16)大辻17), 熊谷18), 安平19)などにより, 切除肺についての檢索も行われている. またMedlar20), Beck21)らが乾酪巣内の死菌の問題に注目していらい, この方面の研究も重視されるようになり, 本邦においてもすでに芳賀22), 島田23), その他24~29)の發表がある. 一般に化學療法(以下化療と略)による結核病巣の治癒形式は, 本質的には自然治癒のそれとなんら異るものでないとする説が多いが, イソニコチン酸ヒドラジッド-パラアミノサリチル酸(以下それぞれINAH, PASと略)併用療法の特殊性に關する沼田30)の報告, 浄化性空洞についてのBrouet31), 熊谷32), その他33)34)の報告, あるいは乾酪巣内培養未發育菌の還元に關するHobby5), 小川36)らの報告にみるごとく, この方面には今後の研究にまつべき問題が多く殘されている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ