アブストラクト(4巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺結核患者に於ける術前術後の酸素債に關する研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 澁谷敏男, 小澤凱夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 大阪大學醫學部第一外科學教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 4 |
Number : | 8 |
Page : | 798-817 |
Year/Month : | 1956 / 6 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [第1章 緒言] 輓近に於ける麻醉學殊に氣管内麻酔法及び輸血學の進歩と, 化學療法の發展に伴い, 大手術施行が安全化され胸部外科の目覺しい進歩をとげるに至つた. 虚脱療法としての胸廓成形術は完成の域に達し, 之と相俟つて肺切除術も急激に増加し, 現今では肺結核外科の治療法として兩者は相列んで主流をなすに至つた. 此等の術後患者を徒らに無方針に長く安静を守らしめることは單なる脂肪蓄積と體力低下を招来せしめ, 折角の手術効果を減ぜしむると云うも敢て過言ではなく, 從つて心肺に惡影響を及ぼさぬ範圍に於て, 輕度の運動を許可し全身状態の速やかな囘復を計る要あることは論をまたない. 然し乍ら術後は, 肺の換氣機能, 循環機能共に何等かの障碍を受けて居るが故に, 運動負荷に際しては, 手術効果に惡影響を及ぼすことなく, 良好な經過を保たしめると共に合併症を招来せざるよう, 體動時期と負荷量の決定は極めて慎重でなければならない. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |