アブストラクト(6巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 結核肺病巣の脂質に關する研究 前編 |
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Subtitle : | |
Authors : | 堀澤眞澄, 小沢凱夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 大阪大学医学部第1外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 6 |
Number : | 2 |
Page : | 130-142 |
Year/Month : | 1958 / 2 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [第1章 諸言] 輓近に於ける気管内麻酔法, 化学療法, 並びに手術手技の発達は肺切除術の急速な進歩と普及を齎したが, 之と共に, 生体から手術に依り得られた各種病型の結核肺を研究対象とする事に依つて, 肺結核症の病理も亦著しい発展を示すに至つた. 然し乍ら結核症を特徴ずける乾酪変性及び軟北融解や空洞形成の機転, 或は近来論議の的となつて居る結核病巣に於ける結核菌のdormancyの問題等は肺結核症の病理, 細菌学ひいては治療全般を左右する重要な根本的命題であるにも拘らず不幸にして其の多くは未だ不明の分野に残されて居る. 此等諸問題の解明には, 単に従来の組織形態学的方法を以てしては到底達し難く, 組織化学的方法を用いねばならない. 著者は結核肺脂質の組織化学的検索に当り, 軟化及び非軟化乾酪巣に於ける脂質の様相に大差ある事に注目し結核病巣内の脂質の意義に関して疑念を抱くに至つた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |