アブストラクト(6巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺切除に於ける出血對策並びに術後血胸の防止 |
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Subtitle : | |
Authors : | 彦坂泰治, 河合直次 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大学医学部第1外科 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 6 |
Number : | 8 |
Page : | 846-865 |
Year/Month : | 1958 / 8 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [緒言] 外科手術における出血封策の原則は, 言うまでもなく, 結紮, 縫合等の機械的止血法である. しかし, 諸種の胸腔内手術や, 腹部實質性臓器の手術, 腫瘍の手術のある場合のように, 手技上いかに綿密慎重を期しても, なお多量の出血を避け難い場合には, 止血剤等の言わば補助的止血法が講ぜられなければならない. 更に肺切除においては, その最も代表的な合併症たる氣管支痩, 膿胸の発生は, 残存肺の再膨張不全に負うところ甚大であり, これがまた術後血胸の形成による場合が多いという事から, 肺切除における出血封策, 術後血胸の防止策は, 不可分の問題である. これを血液凝固の観点より論ずるならば, 前者は促進を要求し, 後者は抑制を必要とする. この相矛盾せる課題について, いさゝか検討を加えた結果について報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |