アブストラクト(6巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 心臓脱血に關しての實驗的研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 勝原幾視子, 榊原仟 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京女子医科大学外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 6 |
Number : | 8 |
Page : | 866-883 |
Year/Month : | 1958 / 8 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [緒言] 出血並びに, その対策に関しては, 古来幾多の研究があるが, 心臓出血に関しては, 心臓損傷に依る出血以外には, あまり考慮が払われていなかった. 心臓損傷の場合は心膜内の出血が, 外科的立揚から重要で, この状態は, 所謂, 心臓タンポナーデである. 心臓タンポナーデについては, 古くから研究されているが, 比較的新らしくは, 小沢1), Blalock, Rajasingam等の研究報告がある. 近年, 心臓外科の進歩に伴い, 心臓損傷以外に手術に依る心臓よりの出血が問題になってきた. 直接心筋を切開して, 直視下に手術を行う揚合も生じ, 短時間に相当の出血がみられる. 心臓内直視手術でなくても, 僧帽弁挾窄症の手術の際, 心房内に血栓の存在が認められる場合, 脳栓塞を防ぐ意味で, 左心房より故意に出血させる. 斯様に, 直接大量の出血を心臓から見る場合が少くないのである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |