Title : |
弁つき同種大動脈を用いた大血管転位症の根治手術成功例について-両大血管右室起始症, 心室転位, 弁性および弁下性肺動脈狭窄, 心房および心室中隔欠損合併例- |
Subtitle : |
症例報告 |
Authors : |
川島康生, 藤田毅, 宮本巍, 堀口幸夫, 野村望, 堀口泰範, 岡本重一, 橋本聰一, 小塚隆弘, 野崎公敏, 牧淳, 曲直部寿夫, 立入弘*, 蒲生逸夫** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
大阪大学第1外科, *大阪大学放射線科, **大阪大学小児科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
18 |
Number : |
6 |
Page : |
596-602 |
Year/Month : |
1970 / 6 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
大血管転位症の根治手術はMustard1)が心房内に心膜を用いて隔壁を作り血流を正常化する方法を発表して以来, これがstandardの方法として広く用いられるに至つた. しかしながら肺動脈狭窄, 殊に弁下狭窄を伴うものについてはMustardの方法をもつてしてもその成績はきわめて不良である. 最近Rastelliら2)により, かかる症例に対して弁つき同種大血管を用いて行なう新しい根治手術方法が考案発表された. われわれも最近弁つき同種大動脈を用いることにより両大血管右室起始症, 心房および心室中隔欠損を合併したかかる症例の根治手術に成功したので文献的考察を加えて報告する. 症例 患者は2才男子. 家族歴には特記すべきものなし. 満期安産で出生時体重3,150gm, 生後1カ月より口唇四肢にチアノーゼが出現し, 某医を受診して心雑音を指摘された. 生後8カ月頃, 某病院にて心中隔欠損を指摘され手術が必要であるといわれたが放置した. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
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