アブストラクト(18巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 転移性肺腫瘍の臨床的検討 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 広瀬泰秀, 赤倉一郎 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科学教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 18 |
Number : | 7 |
Page : | 608-621 |
Year/Month : | 1970 / 7 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I 緒言」 従来, 悪性腫瘍の肺転移巣の出現はその疾患の終末期に達したものと考えられるのが通例で, これを治療の対象と考えることがほとんど不可能で, 肺転移の出現はただただ予後の悲観的なサインとのみ考えられてきたが, 近年悪性腫瘍に対する診断ならびに治療法の進歩発展に伴い, 肺の腫瘍は原発性のみならず, 転移性肺腫瘍に対しても積極的に治療が試みられるようになり, 欧米においてはすでに転移性肺腫瘍に対する手術的療法が数多く施行され, 遠隔成績の報告もみられる現状である. わが国では, 近年転移性肺腫瘍の治療に対する関心はようやく高まりつつあり, その現況は1964年赤倉が報告しているが1)2)3), 本論文の主旨は昭和37年5月から昭和43年2月までの間に慶大外科学教室に入院, 加療を受けた転移性肺腫瘍28例を中心に, 肺癌学会関東支部36施設における転移性肺瘍腫瘍の症例を集計調査し, わが国における転移性肺腫癌の現況を, 主として発生頻度, 原発巣との相関, 診断治療について検討することにある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |