アブストラクト(18巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 静脈移植に関する実験的研究 主として同種材料による上下大静脈移植 |
---|---|
Subtitle : | 原著 |
Authors : | 島毅, 綿貫重雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大学大学院医学研究科外科系外科学(I) |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 18 |
Number : | 7 |
Page : | 636-649 |
Year/Month : | 1970 / 7 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章 緒言」 血管外科の発達, とくに動脈移植の著しい発展の一方, 静脈移植は今世紀初頭Carrel1)により初めて試みられて以来, 実験的臨床的に多数の研究が報告されてきたが, 末だ確立された方法が見出されていない. 静脈移植材料として現在のところ自家静脈が最もよいとされているが, 充分な直径と長さを有する自家静脈の採取には自ら限界がある. かかる見地から人工血管の研究が進められ, 一方組織材料も種々検討されてきたが, 満足を得るものは見出されていない. 静脈移植の失敗の原因として杉江2), Bower3)により, 早期血栓閉塞と晩期吻合部狭窄閉塞が指摘されている. これらの観点より同種管状臓器がよりよい移植材料と考え, 同種大静脈および天然の支持リングを持つ気管をとりあげ, 上下大静脈移植を検討した. 同種材料を使用した場合は免疫学的反応が成績に影響すると考えられるので, 蛍光抗体法による検索も行なつたので報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |