アブストラクト(22巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 非穿通性心臓外傷にみられた心室内伝導路障害 |
---|---|
Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 三崎拓郎, 長谷川正, 富田房芳 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 市立函館病院胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 22 |
Number : | 3 |
Page : | 204-209 |
Year/Month : | 1974 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 1968年Rosenbaum1)らがhemiblockの概念を提唱して以来, 虚血性心疾患におけるbifascicular blockが完全房室ブロックへ移行する頻度が高く, 予後不良とされ注目されている2)~4). 著者もすでにフアロー四徴症術後のbifascicular blockに関して, 予防的ペースメーカー植込みの有無を論じてきた5). 一方自動車事故の増加にともない前胸部を車のハンドルに激突した際, 心筋自体が挫滅して生ずる非穿通性心臓外傷の報告がなされてきている. しかし非穿通性心臓外傷にbifascicular blockが合併することは稀であり, Parmley6), Gozo7)らの報告がみられるのみである. 最近著者らは心室内伝導路障害をともなう非穿通性心臓外傷の2症例を経験し, うち1例は右脚ブロックと左脚後枝ブロックが合併したbifascicular blockを示した. これら2症例の予防等ペースメーカーの使用および外傷性心室中隔欠損症の発生に関して検討するとともに, 若干の文献的考察を加えた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |