アブストラクト(22巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 食道重複症の1例と本邦報告例の検討 |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 浜路政靖, 安光勉, 正岡昭, 曲直部寿夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 大阪大学第1外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 22 |
Number : | 6 |
Page : | 625-635 |
Year/Month : | 1974 / 6 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 食道重複症, いわゆる縦隔内消化管嚢腫は消化管重複症の約20%を占めるとされ, 小児の縦隔腫瘍においても, 神経原性腫瘍, 奇形腫についで, 気管支嚢腫とともに, 前腸由来の重複嚢腫として重要な位置を占める. 本邦においては, 本症の報告例も少なく, 名称上の混乱もあってその臨床像も明らかにされていなかったが, 最近では稀らしい管状型の食道重複症が相次いで報告されるなど次第に報告例も増加してきた. われわれは, 5才女児の, 脊椎奇型を伴わない球状型食道重複症の手術治験例を得たので, 自験例を報告するとともに, 合わせて本邦集計例の検討を行い, 多少の文献考擦を加えたので報告する. I 症例 5才女児 主訴:胸部異常陰影 家族歴:第1子 両親共に健康 既往歴:特記すべきことなし 現病歴:4才5ヵ月頃に肺炎に罹患し, 某医で治療され軽快した. その後時々, 微熱, 咳嗽, 全身倦怠を訴え, 某医で胸部レ線上の異常陰影を指摘され, 縦隔腫瘍の診断を受け当科へ紹介された. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |