アブストラクト(22巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 先天性Valsalva洞動脈瘤破裂の外科治療 |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 古瀬彰, 水野明, 吉竹毅, 原田幸雄, 小藤田敬介, 三枝正裕 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京大学胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 22 |
Number : | 8 |
Page : | 799-805 |
Year/Month : | 1974 / 8 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 先天性Valsalva洞動脈瘤破裂の手術症例21例について概括的な報告を行うとともに再発および大動脈弁閉鎖不全についてとくに考察を加え報告した. 初期の手術成績は主としてこれらの合併症のため必ずしも良好でなかつたが, 1963年以降の14例では直接死亡, 適隔死亡ともにみられていない. 再発防止には動脈瘤壁を健常部まで切除し, その修復に際しては大動脈弁輪に正確に糸をかけることが重要である. 解剖学的制約のため組織脆弱部が残存する可能性のある場合には特殊な術式を工夫する必要があるが, 一般には右心系からのみの修復で治癒せしめうる症例が多い. 大動脈弁閉鎖不全は心室中隔欠損をともなう症例で発生頻度が高いが, 操作中大動脈弁の損傷はもとより, 大動脈弁輪の偏位もその原因となりうるので, 動脈瘤切除後の修復にはパッチを使用すべきであると思われる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |