アブストラクト(23巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心筋硬塞後左心室瘤の外科治療
Subtitle :
Authors : 石倉義弥*, 福田豊紀*, 小出司郎策*, 小柳博靖*, 山崎史郎*, 楊俊哲**
Authors(kana) :
Organization : *済生会宇都宮病院心臓血管外科, **済生会宇都宮病院内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 23
Number : 2
Page : 143-152
Year/Month : 1975 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」近年, わが国でも冠動脈疾患の増加とともに, その合併症として心室瘤をきたす症例も認められるようになり, それに対する外科的治療も積極的に行われるようになつた. 海外では, 1958年Bailey1)が始めて心室瘤に対して手術を行つてより数多くの報告がある2)~6). 心室瘤の発生頻度は, 文献上3.5%~38%とかなりの開きがある8)~13). これは心室瘤の定義が著者によりまちまちであることが原因している. われわれは一応, 左心室造影にて左室腔の限局性突出と左室壁の菲薄化を認め, akinesis, dyskinesisを呈するものを臨床的左心室瘤として扱い, これら症例のうち9例に手術を行つたので, 臨床的検討を加え報告する. 「症例および方法」症例は, 1972年1月より1974年3月までの間に, 済生会宇都宮病院にて, 狭心症および心筋硬塞として入院した症例140例中, 左心室造影で心室瘤を認めたものは13例(9.3%)あり, そのうち9例に手術を行い, 手術死亡は1例であつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ