アブストラクト(23巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸椎および後縦隔に併存せる血管腫の1治療
Subtitle : 症例報告
Authors : 藤村重文*, 大久田和弘*, 橋本邦久*, 佐藤博俊*, 藤原真澄*, 三井清文*, 仲田祐*, 日下部明**
Authors(kana) :
Organization : *東北大学抗酸菌病研究所外科, **東北大学医学部整形外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 23
Number : 2
Page : 204-209
Year/Month : 1975 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」骨血管腫は, 距骨, 踵骨, 肋骨等にみられ, 脊椎原発の血管腫は比較的稀な疾患であるが, 縦隔腫瘍の中に占める縦隔血管腫は極めて稀である. これまで東北大学抗酸菌病研究所外科においては, 170例余りの縦隔腫瘍症例に対して外科的治療が行われてきたが, 最近はじめて, X胸椎および後縦隔における血管腫の併存例を経験し, かかる症例の報告1)はこれまで極めて少ないのでこの自験例に若干の考察を加え報告する. 「症例」患者:T.S. 40才, 男, 建設会社々員, 元農夫. 家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:5年前に背部を強く打撲して以来毎年1~2回腰痛発作があつたがいずれも2週間前後で治つていた. またここ数年間は前屈姿勢をとることが幾分困難であつた. 胸部集検では一昨年まで毎年とくに異常はなかつたが, 昭和48年10月の集検で胸部X線上右下肺野に異常陰影を発見され, 精査をすすめられ昭和48年10月31日入院した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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