アブストラクト(23巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 重症溶血性貧血を呈したStarr-Edwardsボール弁(model2320)に対する再弁置換による治験例 |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 北村信夫, 阿部光樹, 富野哲夫, 岡村健二, 入山正, 小柳仁, 橋本明政, 今野草二 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京女子医大心研 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 23 |
Number : | 2 |
Page : | 210-216 |
Year/Month : | 1975 / 2 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「はじめに」人工弁により赤血球の機械的破壊が亢進し時として重篤な溶血性貧血を呈することは人工弁置換術後の合併症の1つとして古くから問題にされてきた1). Starr-Edwardsボール弁においてもcloth coverが採用されて以来, cloth wear2)なる新しい合併症を生み, これには重篤な溶血性貧血を伴うこともすでに多く報告されている. これらの文献的報告例は主に大動脈弁用のmodel2300であつた. その後2310, 2320と, それぞれmodel changeが行われたが, それらはこのcloth wear防止についても考慮されたものであつた. ところが, 今回model2320にもcloth wearが発生し, 当院にて再弁置換術を行わざるを得なくなつた一症例を経験したのでその症例報告とともにcloth wearの診断とその発生について, 若干の考察を加えて報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |