アブストラクト(23巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
| Title : | バルサルバ洞動脈瘤右房破裂の1例 |
|---|---|
| Subtitle : | 症例 |
| Authors : | 安西信行, 岡田忠彦, 高梨吉則, 佐野彰, 山田学 |
| Authors(kana) : | |
| Organization : | 東長野病院循環器センター |
| Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume : | 23 |
| Number : | 4 |
| Page : | 444-449 |
| Year/Month : | 1975 / 4 |
| Article : | 報告 |
| Publisher : | 日本胸部外科学会 |
| Abstract : | バルサルバ洞動脈瘤破裂も血行動態の急激な変化のため心負荷も大きく, 心不全, 心内膜炎などをおこし予後不良である. 右房内破裂は右室内破裂に比して少ない. われわれは無冠状動脈洞よりの右房内動脈瘤破裂(今野の型)の1治験例を得た. 示指頭大の動脈瘤が心房中隔より三尖弁口直上まで突出していた. 臨床所見, 右心カテーテル, 逆行性大動脈造影等は定型的な所見を呈した. 心電図は第1度房室ブロック, ヒス束心電図で, 心房内およびヒス束内伝導障害が確認された. ヒス束内伝導障害は動脈瘤のヒス束圧迫と解される. 外科治療が著効を奏する. 手術方法は経大動脈法, 経右房法および経大動脈, 経右房法の両者の併用等の方法がある. 経大動脈法は, 大動脈弁尖の変形の防止や健丈な組織の確認等に利点がある. われわれは経右房法で手術をおこない, 9ヵ月後の現在, 経過良好である. バルサルバ洞動脈瘤破裂は血行動態の急激な変化のため心負荷も大きく, 心不全も進行性で予後不良である. |
| Practice : | 臨床医学:外科系 |
| Keywords : |

