アブストラクト(25巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | Bioprosthesisの耐用性と遠隔成績 |
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Subtitle : | |
Authors : | 田中二仁, 平塚博男, 前田肇, 松本学 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 国立大阪病院循環器外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 25 |
Number : | 1 |
Page : | 36-42 |
Year/Month : | 1977 / 1 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | Bioprosthesisはブタ大動脈弁を素材とした新しい人工弁である. われわれはCarpentier弁とHancock弁とを用いて35例に置換術を行い, 昭和50年末で最長遠隔は2年10ヵ月となった. この段階での生命表分析生存率は88%である. 抗凝固剤療法は術後2ヵ月間は全例に行い, 心房細粗動, 著しい左房拡大あるいは左房壁病変のある例にはこの要件が消失するまで継続している. 房室弁置換例の約70%に拡張期ランブルを認めたが, 僧帽弁部位での圧差は平均3.9mmHgであった. グルタールアルデヒドによって「鞣」をうけたコラーゲン膜と見られるbioprosthesisのブタ大動脈弁は新鮮弁, フォルマリン処理弁と比較してきわめて安定していることが, 熱収縮温度の変化が小さいこと, 蛋白加水分解酵素に対する抵抗力が大きいことから証明されている. Bioprosthesisはtissue valveとmechanical valveの長所を併せ持つ, 優秀な人工弁と考えられる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |