アブストラクト(25巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : VSD, ASD閉鎖により救命し得た新生児Coarctation Complexの1例
Subtitle : 症例
Authors : 宮本勝彦*, 川島康生*, 松田暉*, 北村惣一郎*, 小坂井嘉夫*, 曲直部寿夫*, 小塚隆弘**
Authors(kana) :
Organization : *大阪大学医学部第1外科, **大阪大学医学部放射線科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 1
Page : 98-103
Year/Month : 1977 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「はじめに」大動脈縮窄症(Coarctation)の中で, 乳児期に心不全症状を呈するものは, ほとんどが他の心奇形を伴った大動脈縮窄複合(Coarctation Complex)であり, 内科的治療に抵抗し, その死亡率は100%に近いといわれている. 外科的治療に関しては, 従来coarctation切除・吻合(coarctectomy)+動脈管切除術, あるいは必要に応じて肺動脈絞扼術(PA banding)の追加という術式が広く行われてきており, また最近になって一期的根治手術の成功例も報告されてきている. しかし, これらの成績は, 内科的治療と比較すると, 勝れているとはいうものの, 未だ満足すべきものではなく, その術式の選択に関してもいろいろの問題が残されている. 今回われわれは, coarctation+心室中隔欠損症(VSD)+心房中隔欠損症(ASD)の1新生児症例に対して, coarctationは放置し, VSD, ASDを直視下に閉鎖し, 満足な結果を得た.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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