アブストラクト(25巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 気管支平滑筋腫の1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 中村豊*, 小嶋泰彦*, 高橋修一*, 宮野和夫** |
Authors(kana) : | |
Organization : | *青森県立中央病院外科, **青森県立中央病院耳鼻咽喉科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 25 |
Number : | 3 |
Page : | 313-319 |
Year/Month : | 1977 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 肺の良性腫瘍は, 肺腫瘍全体の5%内外といわれ比較的少ない. しかもその大部分は過誤腫で, 肺に発生する平滑筋腫はきわめてまれとされている. 最近われわれは, 右主気管支に発生した平滑筋腫の1例を経験したので追加報告し, あわせて本邦報告22例に加えて臨床的検討を試みたい. 「症例」患者:Y.T., 51歳, 家婦 主訴:咳嗽, 右胸部痛, 呼吸困難 家族歴:特記すべきことはない. 既往歴:21歳のときに前置胎盤で手術, 43歳から高血圧症としてときどき治療を受けている. 現病歴:1974年8月頃から喘鳴と喀痰を訴えるようになり, 気管支喘息として治療を受けていたが改善せず, 次第に右胸部の圧迫感と呼吸困難を伴うようになった. 最後に訪れた医院で右胸膜炎の診断を受け, 1975年3月, 精査を希望して本院第1内科を訪れた. 内科では, 胸部X線写真で右肺の無気肺所見, 試験的胸膜腔穿刺の陰性所見などから右主気管支の腫瘤による閉塞を疑い, 気管支鏡検査を行ったところ, 気管分岐部直下の右主気管支に腫瘤を認め, 肉眼的には良性腫瘍と思われた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |