Title : |
先天性チアノーゼ心疾患に対する短絡手術法-特にintraluminal shunt法について- |
Subtitle : |
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Authors : |
清水健, 弥政洋太郎, 土岡弘通, 阿部稔雄, 石原智嘉, 村瀬允也, 田本杲司, 田中稔, 彦坂博, 平松隼夫, 吉岡研二, 小沢勝男, 津田斉, 小林正治, 大宮孝, 宮田義弥, 小林淳剛, 椙山直敏, 野垣英逸, 柿原理一郎 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
名古屋大学第1外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
25 |
Number : |
7 |
Page : |
854-861 |
Year/Month : |
1977 / 7 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
先天性チアノーゼ性心疾患に対する短絡手術症例はBlalock手術146例, Glenn手術5例, Potts手術2例, Waterston手術4例, 計157例である. これらの成績について述べるとともに短絡手術変法についても述べた. 近年, 短絡手術は重症複雑心奇型で一期的根治手術の困難な症例や根治手術不可能な症例に限り行われるようになり, 対象年齢も乳児から新生児へと次第に低くなってきた. このような症例の短絡手術では術中低血圧, 徐脈を起こし心停止をきたす症例がある. したがって, このような事故を防ぐために, 術中体外循環やintraluminal shuntなどの補助手段の使用が必要であることを強張し, これらの症例について述べた. Intraluminal shuntは体外循環法にくらべて技術的にも容易であり, また術後合併症も少ないので, 短絡手術の補助手段のfirst choiceとしている. しかし, intraluminal shuntをもちいても, なお酸素不足がつづくときは体外循環にきりかえる. intraluminal shuntならびに体外循環の適応は, 1. 赤血球数800×104/mm3以上, 2. ヘモグロビン量20gr/dl以上, 3. 動脈血酸素飽和度60%以下, 4. 肺動脈造影で, a)肺動脈全体が極めて細い. b)Blalock手術の対側動脈がhypoplasiaかaplasiaである. などである. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
短絡手術の補助手段, Intraluminal Shunt, 重症先天性, チアノーゼ性心疾患の手術, 短絡手術 |