アブストラクト(25巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管形成術の臨床-輪状軟骨, 気管吻合術で治癒せしめえた気管切開後気管狭窄
Subtitle : 症例
Authors : 前田昌純, 中岡和哉, 清家洋二, 谷靖彦, 大嶋仙哉, 門田康正, 安光勉, 正岡昭, 曲直部寿夫, 古武弥宏*, 木村謙太郎*
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学第1外科, *大阪府立羽曳野病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 7
Page : 928-935
Year/Month : 1977 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 47歳の重症筋無力症患者に3回にわたり気管切開が行われ, そのうちの1回が高位にすぎて上位気管から声門下腔にかけての狭窄が発生した. 本症に対して輪状軟骨の部分切除, 3軟骨輪の気管切除により狭窄気道を摘出し, 輪状軟骨・気管吻合術を施行した. 術後5カ月の現在, 狭窄症状はなく, また, 内視鏡的にも良好な気道がえられている. 本手術は未だ報告例も少なく, 術式の定型化についてはさらに検討の余地が残されていると思われるが, 気管套管抜去困難症, 腫瘍, 外傷などによる上位気管から喉頭にわたる気道狭窄に対して応用範囲は広い. 今後, 気道形成術の領域で検討されるべき分野と考えられる.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 気管形成術
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