アブストラクト(25巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 先天性肋間動静脈瘻の1手術治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 山崎順彦, 秦紘, 草川実, 久保克行 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 三重大学胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 25 |
Number : | 7 |
Page : | 936-939 |
Year/Month : | 1977 / 7 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「緒言」 先天性の肋間動静脈瘻の報告は,欧米では1964年Mclaughlinによるもの, 本邦では1964年山中らによる1例をみるのみで, 非常に稀な疾患である. われわれは最近, 胸部に連続性雑音を聴取された3歳の男児で血管造影により先天性肋間動静脈瘻の診断を得, 瘻切除術を施行することにより治癒せしめた症例を経験したが, 本例は本邦第2例目の報告例と考えられる. 「症例」 患者: S.K., 3歳, 男児 主訴: 連続性雑音 家族歴: 特記することなし 既往歴: 満期安産, 生下時体重3,750g 現病歴: 昭和49年9月中旬, 感冒に罹患し某医を受診した時に左背部肩甲骨内側部に連続性雑音が聴かれることを指摘された. チアノーゼ, 呼吸困難等の呼吸器症状は認められず, 先天性疾患の疑いにて本院小児科に紹介された. 精査の結果, 肋間動静脈瘻と診断され, 12月9日手術の目的で当科に転科した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 動静脈瘻 |