アブストラクト(25巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 三尖弁閉鎖症に対するFontan変法手術の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 新堀立, 竹内成之, 須田英明, 塩入祐世, 井上正
Authors(kana) :
Organization : 慶応大学外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 8
Page : 1055-1061
Year/Month : 1977 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 三尖弁閉鎖症は先天性心疾患の約3%を占め, 種々の心奇形を合併し, その予後は不良で乳幼児期に過半数が死亡する. しかし本症に合併する右室発育不全のため, 従来の考え方によっては根治的手術は不可能であり, 多くの先天性心疾患の根治が可能となってきたにもかかわらず乳幼児期に姑息的手術-短絡手術あるいは肺動脈絞扼術-を行ってその延命を期待するのみであった. しかるに1971年Fontan, Baudet4)は右房の右室化-ventricularization-による機能的根治手術を行い, 2例の成功例を報告した. これにつづきStanfordら20), Rossら17), Kreutzerら13), Walkerら24), Millerら14), Henryら8), 本邦にては, 森ら26), 入山ら27), 山本ら28)が原法または類似の術式による機能的根治手術を報告した, 著者らも最近, Edwards-Burchell3)分類Ib型に相当する9歳女児の本症に対しFontan変法手術を行い良好な結果を得たので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 三尖弁閉鎖症, Fontan手術, 右房右室化, conduit, グラフト
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