アブストラクト(25巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸部大動脈瘤破裂の2例 1手術治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 大久保正, 佐藤護, 栗林良正, 贄田茂雄, 高橋昌規, 高野英信, 山本久, 阿部忠昭 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 秋田大学第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 25 |
Number : | 9 |
Page : | 1216-1219 |
Year/Month : | 1977 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | われわれは最近, 以前に胸部下行動脈瘤と診断されたにもかかわらず手術を希望せず, 経過観察中に破裂し, ショック状態で入院した2例の大動脈瘤破裂例を経験したが, そのうち1例に緊急手術を行い救命しえた. 症例1は60歳主婦で, 緊急手術をすすめたが, 家族の同意をえられず, 入院後数時間で死亡した. 剖検により, 古い外傷性のものと考えられた. 症例2は60歳主婦で, ショック状態となってから約3時間後に緊急手術を行い, 救命しえた. 病理学的に, 動脈硬化によるものと診断された. 胸部大動脈瘤破裂の手術例は少なく, 手術前に死亡することが多いためと思われるが, 緊急手術成功例も報告されており, 可能なかぎり手術にふみきるべきだと考える. 「はじめに」 胸部下行大動脈瘤は腹部大動脈瘤についで高頻度にみられ, その自然予後はJoyce1)らによれば5年以内に半数が死亡し, その1/3は破裂によるという. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 胸部大動脈瘤, 破裂大動脈瘤, 部分体外循環 |