アブストラクト(25巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Starr-Edwardsボール弁 第2編 再弁置換手術
Subtitle :
Authors : 坂下勲, 中村千春, 大谷信一, 浅野献一
Authors(kana) :
Organization : 新潟大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 10
Page : 1235-1240
Year/Month : 1977 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 昭和51年5月まで教室および関連病院で, MVRの耐術例131例中5例, AVRの耐術例59例中4例に再弁置換を行った. MVRの再弁置換はparavalvular leakの1例を除き血栓塞栓症により施行された. ただ1例の被覆弁例は肺水腫により, 非被覆弁の1例はTVR追加に際し僧帽弁を検索し, 血栓形成を認めて再置換され, 残り2例は2回以上の脳虚血か脳塞栓の発作後手術が行われた. これら症例に死亡はなかった. AVRの2例はparavalvular leakに原因し, AVRの初期の症例に属したが, 以後手術手技や術後抗生物質の組織的な投与などの改善で成績は向上した. cloth wearはStarr-Edwards被覆ボール弁に見出され, 血清LDH値の著明な上昇と抗治療性溶血性貧血により2例が再弁置換された. 現在は非被覆弁に切り換えている. AVRの再弁置換には空気塞栓予防や心筋保護など手技上の問題に留意する必要がある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 血栓塞栓症, paravalvular leak, endocarditis, MVR後TVR追加, AVR縫着法
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