アブストラクト(25巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | NLAによる表面冷却超低体温麻酔 |
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Subtitle : | |
Authors : | 馬場國男, 稲田潔 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 岐阜大学第1外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 25 |
Number : | 10 |
Page : | 1241-1254 |
Year/Month : | 1977 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 犬を用いてドロペリドール, ペンタゾシンによるNLAとPOBを併用する表面冷却超低体温麻酔の基礎的実験を行い, 冷却, 循環遮断, 復温の過程における生理学的ならびに生化学的変動を検索し, 次の結果をえた. 1)NLA麻酔にPOB2mg/kgを併用する超低体温法(最低温22~23℃)は, 30分前後の循環遮断なら十分臨床に応用しうる. 2)冷却過程に発生する心調律異常は, 循環動態を良好に維持することにより防止しうる. また心蘇生の成否は冷却状態に関係する. 3)冷却は生理学的にはエーテル法ほどの影響はなく, 生化学的にも組織代謝過程は極めて良好に保たれる. 4)復温過程では蘇生液にノルアドレナリンを用いない方が生化学的には有利であり, また加温時の心筋ペーシングが有効である. 5)肺機能は復温後も完全な回復はみられず, 呼吸面での管理が重要である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | NLA, POB, 表面冷却超低体温麻酔, 心調律異常, 循環遮断 |