アブストラクト(25巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺動脈狭窄を伴つた完全型心内膜床欠損症(Rastelli C型)の一手術治験例
Subtitle : 症例
Authors : 城間賢二1), 中島一巳1), 竹内靖夫1), 辻隆之1), 井上健治1), 加賀美信夫1), 山口隆美1), 小山雄二1), 須磨幸蔵1), 木口博之2), 浅井利夫2), 草川三治2)
Authors(kana) :
Organization : 1)東京女子医科大学第二病院循環器外科, 2)東京女子医科大学第二病院小児科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 25
Number : 10
Page : 1334-1341
Year/Month : 1977 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 完全型心内膜床欠損症の手術死亡率は高く, 本邦におけるその成績は満足すべき状態にはない. われわれは肺動脈狭窄を伴った完全型心内膜床欠損症(Rastelli C型)に対し根治手術を行って救命したので報告する. 患者は3歳女子, 体重14.5kgで術前胸部レ線にて心胸廓比71.5%, 心臓カテーテルでは右室圧は120mmHgであり左室と等圧であった. 左心室造影でgoose neck signを示し, 右心室造影では大動脈の早期造影と肺動脈弁狭窄を認めた. 手術は人工心肺軽度低体温下で行った. 房室弁は共通前尖と共通後尖とからなっており, その下部に大きな心室中隔欠損を認めた. floating type(Rastelli C型)である事を確認, 共通尖を僧帽弁と三尖弁に分割した. テフロンパッチにて心室中隔欠損を縫合閉鎖し, ついで僧帽弁と三尖弁の間にパッチを縫合固定した. cleftは2針縫合し, 心房中隔一次孔欠損はそのパッチを用いて連続縫合で閉鎖した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 完全型心内膜床欠損症, Floating type, 肺動脈狭窄, Cineangiography
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