Title : |
完全房室ブロックと大動脈弁閉鎖不全を伴つたMycotic Aneurysmの1治験例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
谷本欣徳1), 小原邦義1), 金公一1), 酒井章1), 福地晋治1), 小柳仁1), 橋本明政1), 山下婦美子2), 中村憲司2), 高橋早苗2) |
Authors(kana) : |
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Organization : |
1)東京女子医科大学心研外科, 2)東京女子医科大学内科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
25 |
Number : |
10 |
Page : |
1342-1348 |
Year/Month : |
1977 / 10 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
細菌性心内膜炎(BE)に続発したMycotic Aneurysmおよび大動脈弁閉鎖不全(AI)に完全房室ブロックが合併することがある. 本邦での報告はまれなので, その成因, 臨床像, 血行動態そして治療に関して, 文献的考察を加え報告する. 患者は48歳男子で昭和51年5月にBEを発症し, 次第に易疲労感, 浮腫が出現し, 8月になり完全房室ブロックおよびAdams-Stokes発作を起こした. 入院後, 緊急に経静脈性体外ペーシングを行い, 抗生物質, 強心利尿剤を投与した. 入院時検査では軽度に白血球は増加しCRP陽性と炎症所見を認めた. 心電図では完全房室ブロックで心拍数は48/分, 胸部X線像ではCTR0.55と左室の拡大を認める. UCG検査で大動脈弁の肥厚とASIの所見がありVegetationの存在が疑われた. カテーテル検査では右心系の圧は正常範囲で左右短絡がなくAIはIII度であり, 弁下部に動脈瘤様の突出を認めた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
細菌性心内膜炎, 完全房室ブロック, 大動脈弁閉鎖不全, Mycotic Aneurysm |