Title : |
修正大血管転位症に合併した心室中隔欠損症兼肺動脈弁下狭窄症の一治験例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
大橋博和, 宮本巍, 堀口泰範, 清水幸宏, 小澤正澄, 鈴木文也, 末広茂文, 岡本英三 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
兵庫医科大学第1外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
25 |
Number : |
11 |
Page : |
1504-1509 |
Year/Month : |
1977 / 11 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
症例は15歳男子で, 血行動態的にはファロー四徴症の形を呈し, 修正大血管転位症(Cardell 1)分類のB-3型)に心室中隔欠損症および肺動脈弁下狭窄症を合併していた. 近年修正大血管転位症に合併した心室中隔欠損症に対しては左側心室切開が標準術式となっているが, 岡村ら2)は本症を2型に分類し左側心室切開および右側心室切開の適応を決定した. また, 最近Anderson 3)4)5)らは, 修正大血管転位症の刺激伝導系の走行および右側心室流出路の解剖を詳細に検討し, 従来の定説とは大きく異なる重要な知見を見出した. 著者らはこれらの新しい知見を踏まえ, 心室中隔欠損に対しては右側心室より欠損孔閉鎖術を施行し, 肺動脈弁下狭窄に対してはHancock PA graftを用いて右側心室流出路を再建して良好なる結果を得た. 「緒言」修正大血管転位症の合併奇型としては高頻度に心室中隔欠損症および肺動脈弁性~弁下性狭窄症を認める. 心室中隔欠損症に対しては近年左側心室よりの欠損孔閉鎖が一般化し, 格段の手術成績の向上をみている. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
修正大血管転位症, 心室中隔欠損症, 肺動脈弁下狭窄症, 特殊刺激伝導系 |