アブストラクト(28巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸壁軟骨肉腫の症例ならびに臨床像の考察
Subtitle : 症例
Authors : 陸川容亮, 和久井功司, 三島晴寿, 根岸七雄, 岩倉集, 斉藤正敏, 森晋介, 山口哲生, 中村士郎, 陸川秀智, 瀬在幸安
Authors(kana) :
Organization : 日本大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 28
Number : 2
Page : 336-347
Year/Month : 1980 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 骨の悪性腫瘍のうち軟骨肉腫は多いものに属するにもかかわらず, 骨性胸壁に生ずるそれはかなり稀である. しかしながら欧米においては大きなシリーズの報告もしばしばみられ, DahlinのMayo Clinic(1978)のシリーズでは, 全骨腫瘍6,221例中胸壁軟骨肉腫は72例(1.16%), TeitelbaumのWashington大(1972)のシリーズでは全骨腫瘍750例中11例(1.47%)に当るという. これに反して本邦では, 国立がんセンターの11年間の骨腫瘍登録16,183例中12例(0.07%)と著しく稀となっており, 著者らが収集しえた本邦報告例もわずか29例に過ぎない. そこで本症の1例を経験した機会に, 症例報告を行うとともに, 胸壁軟骨肉腫の臨床像全般について考察を試みたいと考えた. 症例は67歳の女性で, 1年数ヵ月前から左肋弓部に腫瘤のあるのに気づいたが放置し, 最近急速に増大したので受診した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : chondrosarcoma, 胸壁軟骨肉腫, 軟骨肉腫, 肋弓部
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