Title : |
合併病変のあるDiscrete型大動脈弁下狭窄症 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
橋本良一, 松沢秀郎, 松川哲之助, 安藤武士, 山崎芳彦, 吉野武, 江口昭治 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
新潟大学第2外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
28 |
Number : |
2 |
Page : |
348-355 |
Year/Month : |
1980 / 2 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
心合併症を伴ったDiscrete型大動脈弁下狭窄症(DSS)に対し手術を施行した3症例を報告した. 症例1は14歳男で心室中隔欠損を合併したKelly I型に相当するDSSでブロッケンブロー法による左室造影で術前に確診し得た症例である. 症例2は12歳男で大動脈弁閉鎖不全を合併したKelly分類では中間型といえるDSSで心エコー像で術前確診しえた症例である. 症例3は心室中隔欠損, 心房中隔欠損, 僧帽弁閉鎖不全および左上大静脈を合併したKelly II型のDSSで生後6カ月時に心室中隔欠損と心房中隔欠損の閉鎖術を施行するもその時DSSの診断がつかず, 3歳になり左室一大動脈引き抜き圧曲線, 左室造影でDSS兼僧帽弁閉鎖不全の診断がつき再手術を施行したが死亡した症例である. DSSは術前確診率が低いが術中に発見される事が多く一般に経過は良好である. 合併心奇形のない場合には確診がつかなくても術前大動脈弁狭窄症の診断でありまず術中にDSSが発見されるが, 合併心奇形のある場合には術中にも見落されることがあり, 本症例3のように不幸な転帰をとる場合があるため術前にDSSをスクリーニングしておくことが重要である. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
Discrete型大動脈弁下狭窄症, 心室中隔欠損合併, 大動脈弁閉鎖不全合併, 僧帽弁閉鎖不全合併 |