Title : |
肺動脈内異物の非手術的摘出成功例について-心大血管内異物の非手術的摘出方法についての検討 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
田中稔, 土岡弘通, 阿部稔雄, 清水健, 村瀬允也, 鷲洋卓弥, 野垣英逸, 椙山直敏, 竹内栄二, 柿原理一郎, 鬼頭修平, 末永義人, 渡辺孝, 弥政洋太郎 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
名古屋大学医学部第1外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
28 |
Number : |
8 |
Page : |
1310-1315 |
Year/Month : |
1980 / 8 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
輸液を目的として静脈内に留置したシリコンカテーテルが切れ, 右肺動脈内に落ち込み異物となったものを, 三脚型把持鉗子を利用して非手術的に摘出することに成功した. この三脚型把持鉗子は肺動脈内異物となったカテーテル類の摘出には適しており, 操作も容易であった. しかし, ここで使用したものは本来血管内での操作を目的としておらず, 比較的硬くかつ太すぎるため, 単独では肺動脈内に到達させることは不可能で, 12Fr.のテフロンカテーテルの中を通して肺動脈内へ誘導し操作することが必要であった. 方法は患者を透視台上に仰臥位とし, 局所麻酔のもとに大伏在静脈をカットダウンし, 右肺動脈内へNIHカテーテルの7Fr.のものを挿入し, カテーテル交換用の3mのガイドワイヤーを利用して, NIHカテーテルとグリーンのKifaのカテーテルを交換した. 次に, Kifaのカテーテルをガイドとして12Fr.のテフロンカテーテルを右肺動脈内へ誘導し, その先端が目的の場所に達したところでKifaのカテーテルを抜去し, 12Fr.のカテーテル内を通して三脚型鉗子を挿入し, 異物となったカテーテル片を捕獲しそのまま体外へ取り出すことができた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
肺動脈内異物, 三脚型把持鉗子, 非手術的肺動脈内異物摘出, 心臓カテーテル |