Title : |
開心術後に発生した高度機械的溶血性貧血に対する再手術治験例-弁置換術後を除く症例について- |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
橋本良一, 坂下勲, 寺島雅範, 松沢秀郎, 松川哲之助, 安藤武士, 吉野武, 飯塚亮, 小池輝明, 江口昭治 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
新潟大学第2外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
28 |
Number : |
8 |
Page : |
1330-1337 |
Year/Month : |
1980 / 8 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
人工弁置換術以外の開心術後に高度機械的溶血性貧血を発症した教室の3症例を報告した. 症例1は45歳女, 僧帽弁狭窄症で交連切開術兼弁輪形成術施行後溶血性貧血を発症し, 3カ月後に僧帽弁置換術を施行し軽快した. 症例2は8歳女, 心室中隔欠損兼漏斗部狭窄症で心室中隔欠損閉鎖兼漏斗部心筋切除術を行ったが, 心室中隔欠損遺残のため溶血性貧血が併発した. 第14病日に再手術を施行したが左室右房瘻を生じ再び溶血が進行し腎不全を合併した. 腹膜潅流により経過を観察したが改善なく, 第2回手術後56日目に第3回手術を行い軽快した. 症例3は10歳女, 心内膜床欠損症で僧帽弁形成兼心房中隔作製術後僧帽弁閉鎖不全が残存し溶血性貧血が発症, 42日後に僧帽弁置換術を施行し軽快した. 文献的には再手術を施行せず溶血が軽快している症例もみられ, すぐに再手術を考慮することなくある程度経過をみることも必要である. その期間できるだけ保存的治療で溶血を抑え, また他の合併症を予防することが重要である. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
開心術後溶血性貧血, 僧帽弁交連切開術兼形成術術後, 心室中隔欠損閉鎖術術後, 心内膜床欠損症根治術術後 |