アブストラクト(28巻10号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 未熟児ペーシングの1成功例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 勝本慶一郎, 伊藤豊彦, 加藤木利行, 井上正 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 慶応義塾大学医学部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 28 |
Number : | 10 |
Page : | 1591-1595 |
Year/Month : | 1980 / 10 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 2.2kgの未熟児に対してペースメーカー植込みに成功し, 現在2歳の誕生が過ぎたので報告する. 昭和52年10月27日帝王切開にて出産, 女児, 出産時心房レート200/分, 心拍60~70, 呼吸数50~60であった. ペーシング開始直前には, 呼吸困難強く, 呼吸数は100に増大した. イソプロテレノールに反応せず, 肝腫大, 心拡大(CTR70%), 呼吸困難あり, 生後10時間にて準備的ペーシングを心内膜電極にて開始し, 全身状態は著しく改善された. 生後4日にて開胸手術下に心筋電極を装着し, temporary-permanent techniqueにより, 2.5ヵ月にわたる体外式ペーシングの結果, 体重は4.5kgとなり永久ペースメーカーを左腹部に植込んだ. 1年後, ペースメーカーの故障によるペーシング不全のため本体を交換した. 交換後まもなくT波過剰センシングが発生し, 再び固定レート型のものに交換し, 現在に至っている. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | ペースメーカー, 未熟児, 一時的心内膜電極, センシング異常 |