アブストラクト(29巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 新生児Infracardiac type総肺静脈還流異常症の1治験例 |
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Subtitle : | |
Authors : | 坂本徹, 仁瓶善郎, 山田崇之, 浅野献一 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 東京医科歯科大学胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 29 |
Number : | 6 |
Page : | 1086-1091 |
Year/Month : | 1981 / 6 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 生後20日の総肺静脈還流異常症(infracardiac type)の根治手術に成功した. 術前検査にて動脈管開存, 心房中隔欠損を合併し共通肺静脈は門脈に還流していた. 昭和55年5月1日, 循環冷却超低体温下循環遮断にてposterior approachによって根治手術を施行した. 体外循環59分, 循環遮断30分であった. 術後経過良好で1ヵ月後の心臓カテーテル検査では, RV/LV圧比は0.34であった. 術後3ヵ月の現在体重5,500gmと増加し元気である. 総肺静脈還流異常症(TAPVD)は稀な疾患で出現頻度は先天性心疾患の約1.5%と言われている. また, 生後早期より重篤な症状を呈するものが多く, その80%は1歳未満で死亡するとされている1). TAPVDの中でも共通肺静脈が横隔膜を貫いて門脈あるいは下大静脈に還流する心臓下部還流型(infracardiac typeあるいはsubdiaphragmatic type)は他の型に比較してとくに予後不良であり, 外科治療成績も悪い. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 総肺静脈還流異常, infracardiac type, 超低体温下循環遮断, 新生児期開心術 |