アブストラクト(29巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Bentall手術術後, 上行大動脈瘤を来した1例
Subtitle : 症例
Authors : 土田弘毅*, 橋本明政*, 藤原直*, 榊原尚豪*, 柳沢正敏**, 中村憲司***, 木全心一***, 高橋早苗***
Authors(kana) :
Organization : *東京女子医科大学心研外科, **東京女子医科大学胸部外科, ***東京女子医科大学心研内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 29
Number : 7
Page : 1225-1232
Year/Month : 1981 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Annulo-aortic ectasiaを伴うMarfan症候群の35歳の患者に対しBentall手術を施行した. 術後社会復帰していたが, 術後4年目に上行大動脈瘤を合併し再手術を行った. 左冠状動脈口吻合部縫合不全と無冠動脈洞部位のperivalvular leakageを認め, それぞれ数針のpledget付2-0 Tevdekでマットレス縫合にて閉鎖した. 術後大動脈造影影ではleakageはすべて消失していた. われわれの教室では1972年3月から1980年9月までにBentall手術症例43例を数えるが, 6年10ヵ月のfollow up期間において早期死4例, 晩期死4例, 晩期合併症11名(13例)であった. 晩期合併症としては冠動脈口吻合部縫合不全3例, 代用弁縫合輪周囲の縫合不全1例, グラフトの圧迫3例, 遠位部吻合部縫合不全による仮性動脈瘤3例, 血栓塞栓症2例, 腹部大動脈瘤1例であった. これら種々の合併症を提示しながらBentall手術の問題点について検討を加えた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Bentall手術, 上行大動脈瘤, Marfan症候群, Annulo-aortic ectasia, 特発性嚢胞性中膜壊死
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