Title : |
Fallot四徴症根治手術における右心流出路拡大法に関する研究 第1編 臨床的研究 |
Subtitle : |
原著 |
Authors : |
加畑治, 佐藤成和, 横山温, 荒木純一, 田林晄一, 鈴木康之, 浜田幸男, 石沢栄次, 阿部康之, 香川謙, 堀内藤吾 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
東北大学医学部胸部外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
29 |
Number : |
8 |
Page : |
1255-1262 |
Year/Month : |
1981 / 8 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
定型的なFallot四徴症の根治手術において, 肺動脈弁輪を越えて右心流出路を再建しなければならない症例は全体の半数あるいはそれ以上を占めると考えられる. この場合に, 弁輪を越えるパッチを必要とするかどうかの適応基準, 再建後の弁輪部の大きさ, 肺動脈弁逆流防止法などに関しては未だ確立されたものはない. 本研究では過去6年間の症例を振り返って詳細に検討し, 右心流出路拡大の適応基準, および再建後の弁輪の大きさを設定し, 肺動脈弁逆流防止には従来より用いている自家心膜弁つきパッチを使用して臨床応用を行いその妥当性を検討した. その結果, 弁輪を越える場合の適応基準は正常人の体表面積当たりの肺動脈弁輪内径の平均値が最も妥当であり, 再建する弁輪の大きさはこの平均値と正常人の上限値の中間に作成すれば充分な術後の右室・大動脈圧比の下降が得られることが判明した. また, 自家心膜弁つきパッチは術後急性期は良好に機能し有用であったが, 時間の経過とともに機能低下が認められた. この心膜弁つきパッチの経時的変化, および自己遺残弁輪, 弁尖の成長がどのようになるかは興味ある問題と考えられ次編の動物実験を行うことにした. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
Fallot四徴症, 右心流出路拡大基準, 自家心膜弁つきパッチ, 肺動脈弁逆流, 正常人肺動脈弁輪内径 |