Title : |
大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症を伴ったUnilateral Hyperlucent Lungの1例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
会田博*, 山口繁*, 岩波洋*, 中島昌道*, 坂本滋*, 吉松政喜*, 安西吉行*, 渡辺和朗*, 大谷信夫** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*金沢医科大学第1外科, **金沢医科大学呼吸器内科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
29 |
Number : |
8 |
Page : |
1373-1380 |
Year/Month : |
1981 / 8 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
いわゆるunilateral hyperlucent lung(UHL)は極めて稀な疾患であるが, われわれは大動脈弁疾患を合併した本症を経験したのでUHLの成因, 診断等に関し文献的考察を加え報告する. 症例は31歳女, 二卵性双生児. 乳幼児期に風邪に罹患しやすく頻回に熱発していた. 22歳頃より心不全を生じ治療をつづけていたが狭心症様疼痛を認めたため当科を受診す. 聴診上大動脈弁狭窄兼閉鎖不全の心雑音以外に左肺野における肺胞音消失と湿性ラ音を聴取し, 胸部X線上でも左肺透過性亢進を認めUHLの疑いの下に種々の検査を行った. 大動脈弁置換術のさい左肺の生検を行い病理学的にchronic bronchiolitis with focal fibrous alveolitis and mild emphysemaの所見を得, Swyer-Jamesらの報告と一致するものであった. 大動脈弁はリウマチ性が疑われた. 心疾患を合併したUHLは本邦第1例目と考えられる. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
Unilateral hyperlucent lung, Swyer-James症候群, Macleod症候群 |