アブストラクト(29巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 最近経験した胸膜中皮腫4例について─その遅延型皮膚反応と臨床経過
Subtitle : 症例
Authors : 陳鋼民, 清水信義, 荻野健次, 松本伸, 岡崎哲郎, 和田豊治, 寺本滋
Authors(kana) :
Organization : 岡山大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 29
Number : 9
Page : 1524-1529
Year/Month : 1981 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸膜中皮腫は限局性胸膜中皮踵とび慢性胸膜中皮腫とに分類されている. び慢性中皮腫の予後は極めて悪性であり, 限局性中皮腫の予後も必ずしも良好ではない. 最近この疾患に関する免疫状態が注目されている. 今回われわれは経験した限局性胸膜中皮腫2例, び慢性胸膜中皮腫2例の術前遅延型皮膚反応, 術中所見, 術後経過などを報告する. Klemperer, Rabin1), Stout2)らにより胸膜中皮腫をび慢型と限局型に分類することが提唱されてから, 内外で次第に本症の報告が増加し, その臨床経過および治療についても徐々に明らかになりつつある. また本症の成因として石綿沈着症との関連性が注目をあび3), 職業病として公衆衛生学上の問題となっている. 私どもは最近外科的に切除した胸膜中皮腫4例を経験したので術前の症状, 臨床検査, 免疫反応, 術後経過および若干の文献的考察を試みて報告する. 「症例」 症例1:61歳, 男性.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : び慢性胸膜中皮腫, 限局性胸膜中皮腫, 遅延型皮内反応, 免疫状態と予後, Skin Test Index(STI)
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