Title : |
鏡像型右胸心に合併した“肺動脈弁閉鎖を伴うFallot四徴症”の根治術の経験 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
小西裕*, 龍田憲和*, 南一明*, 松田捷彦*, 山里有男*, 平田和男*, 日笠頼則*, 上田忠**, 林寺忠**, 三木成仁*** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*京都大学医学部第2外科, **京都大学医学部小児科, ***天理よろづ相談所病院心臓血管外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
29 |
Number : |
10 |
Page : |
1680-1684 |
Year/Month : |
1981 / 10 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
鏡像型右胸心に合併した肺動脈弁閉鎖を伴うFallot四徴症の根治術は文献上報告がない. われわれは14歳, 女子の本症に対して, Rastelli手術を施行した. 術後, 自覚症状は著明に改善したが, 肺動脈分枝の狭窄のため右室圧はなお高値にとどまった. 心臓位置異常は複雑な心奇形を伴うことが多いが, 鏡像型右胸心には比較的単純な心奇形のみで根治術の対象となることがしばしばある. 著者らは鏡像型右胸心に合併した“肺動脈弁閉鎖を伴うFallot四徴症”の症例に対して, 欠損孔を閉鎖後, 右室─肺動脈間に弁付きconduitを移植するRastelli手術を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」14歳, 女 主訴:チアノーゼ, 運動時呼吸困難 現病歴:満期安産. 生下時体重2,900g. 生直後より口唇, 四肢末端にチアノーゼを認めた. 1歳のとき(昭和41年)心雑音を指摘され心臓カテーテル検査を受けたが, 手術不能といわれ放置していた. その後チアノーゼ増強, 運動時の呼吸困難を伴うようになり, 階段は3段昇ると息切れして休まねばならなかった. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
鏡像型右胸心, 肺動脈弁閉鎖, Fallot四徴症, Rastelli手術 |