アブストラクト(29巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 細菌性心内膜炎に対する人工弁置換手術 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 高木勇*, 酒井圭輔, 久保田宏, 黒田広, 村上忠司 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 市立旭川病院胸部外科, *旭川医科大学第1外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 29 |
Number : | 11 |
Page : | 1801-1804 |
Year/Month : | 1981 / 11 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 細菌性心内膜炎の多くは, 優れた抗生物質の出現によって救命できるようになった. しかし, まだなお抗生物質に抵抗し, 続いて起こる心不全や塞栓症などの合併症によって死に至る症例がある. こうした症例に対して, 緊急人工弁置換術がかなりの成果をあげうるようになってきた. 市立旭川病院において, 昭和46年7月から昭和55年3月の間に9例の細菌性心内膜炎による弁膜症を経験し, その中の6例に, 進行性の心不全のため弁置換術を施行した. うち3例は手術時, 弁に急性炎症反応を認めた. 死亡は1例で, 術後再感染は1例に認め, 弁周囲の逆流等の合併症は認めず, 生存5例はNYHAI度からII度まで軽快した. 細菌性心内膜炎の経過中に進行性の心不全や塞栓症等の合併症を認めた場合は炎症の沈静を待たずに, 可能な限り速やかに弁置換術を行うべきである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 細菌性心内膜炎, 人工弁置換手術 |