Title : |
経静脈性に左心房内へ進展・発育した気管支カルチノイドの手術例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
田中文隆*, 沢田勤也*, 関保雄*, 石田逸郎*, 福間誠吾*, 桑原竹一郎**, 丸山孝士** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*千葉県がんセンター病院呼吸器科, **千葉県がんセンター研究所病理 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
29 |
Number : |
11 |
Page : |
1818-1823 |
Year/Month : |
1981 / 11 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
気管支カルチノイドはしばしば転移を来すにもかかわらず, 治癒切除術の可能性の高い疾患である. 今回, われわれは47歳の男性の右下肺葉に原発し, 経肺静脈性に左房内へ進展し発育した非定型的気管支カルチノイドの症例に, 左房部分切除を合併した右中下葉切除術を施行した. 下肺静脈は末稍側が腫瘍にまき込まれて短縮し, やや拡張して充実性に触れた. 左房内の腫瘤は下肺静脈から突出したような形で, 径約40mmの球状を呈し, 左房壁とは遊離していた. 摘出腫瘤は約80×65×50mmに達し, 組織学的検索で下肺静脈の中枢側には腫瘍の浸潤はみられず, 郭清したリンパ節にも転移は認められず, 治癒手術であった. 一般的な気管支カルチノイドの組織学的特徴に加えて, 著明な核分裂像および壊死巣を認めたので非定型的気管支カルチノイドと診断した. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
非定型的気管支カルチノイド, 左房内腫瘤, 左房切除術 |