アブストラクト(30巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気道形成術の臨床─気管端々吻合術で全治せしめ得た5才小児のtube tip stenosis
Subtitle : 症例
Authors : 前田昌純*, 門田康正*, 中原数也*, 中岡和哉*, 谷岡恒雄*, 篭谷勝己*, 大野喜代志*, 橋本純平*, 藤井義敬*, 川島康生*, 古武弥宏**, 大嶋仙哉**, 田辺秀幸**, 多田弘人**
Authors(kana) :
Organization : *大阪大学医学部第1外科, **大阪府立羽曳野病院外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 30
Number : 1
Page : 98-103
Year/Month : 1982 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 5歳小児にみられたtube tip stenosisを経験した. 本症はあくびが不能で, 運動時に吸気性の呼吸困難がみられた. 内視鏡で, 気切チューブ先端が位置した部位の軟骨輪の断裂が認められ, 吸気時その部位を折目としておりたゝまれるような気管虚脱が観察された. 虚脱気管を3軟骨輪にわたって切除, 端々吻合を施行した. 術後, 術前のFV-curveでみられた. flow plateauも消失, normal patternとなり, 術後1年7ヵ月の現在, 換気障害は全く認めていない. 幼児気管に対する再建術の適応と, 併せてtube tip stenosisの発生機序について考察を加えた. 気管・気管支形成術が呼吸器外科の領域で普及しつつあるが, 本術式の適応についてなお明らかでないことの1つは, 6歳以下の新生児, 幼児, 乳児期に本術式が行い得るかということにある. 今回我々は, 5歳小児の気管切除, 端々吻合術を経験した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 気管端々吻合術, 幼児tube tip stenosis
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