アブストラクト(30巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 外傷性左主気管支断裂及び右血気胸に対する両側手術治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 池田道昭, 山根喜男, 萩原昇, 宇野顕 |
Authors(kana) : | |
Organization : | いわき市立総合磐城共立病院呼吸器外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 30 |
Number : | 1 |
Page : | 104-109 |
Year/Month : | 1982 / 1 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 外瘍性左主気管支断裂及び右血気胸の症例に対し, 両側開胸手術を二期的に行ってこれを治癒させ, 更に術後の肺機能を約4年間にわたって追跡したので報告する. 症例は19歳の男子で, 来院時の胸部X線写真では左側の無気肺と右側の血気胸が認められた. 約1ヵ月間の右胸腔持続吸引にもかかわらず, 右肺の再膨張が得られなかったので, 昭和51年12月24日に, いまだ左肺は無気肺であったが, 右開胸手術を行い肺損瘍部位を縫合した. 左無気肺については, 術後の気管支鏡検査により左主気管支の完全断裂が認められたので, 受傷5ヵ月後の昭和52年4月18日に左開胸・気管支再建手術を行った. 気管支再建後の肺機能検査では, 術前に比し改善がみられたが, それでもなお拘束性障害が高度で, この状態は術後4年を経てもほとんど変っていない. 従って, 気管支断裂の修復手術はできるだけ早期に行うのが望ましいと考えられた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 外傷性気管支断裂, 一側無気肺時の対側開胸, 気管支再建後肺機能 |